セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「・・・」



私は湯呑に淹れたてのお茶を注ぎ、藤ヶ谷さんの元に運んだ。



「孝典さんを是非…我々『ブラックベリー』にと…」



「それは引き抜きと言うコトですか?」



「…はい…孝典さん本人にも社長…直々にお伝えしたんですか…なかなか返事を頂けなくて…」



孝典さん…親戚には絶縁されたと訊いたけど…

親戚の中にも彼の能力を必要としている方がいるのね。


あれだけ優秀な人だもん…当然かもしれない。

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