セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
テーブルに置いた携帯がバイブする。


メールを受信したらしい。



ディスプレイの送信者の名前は杏だったーーー・・・



俺はメールに慌てて開いて読んだ。




「何だって!?藤ヶ谷郁弥が杏と…」




内容は俺が会社を休んでいるコトを藤ヶ谷郁弥から訊いたらしく、心配のメールだった。




「・・・」



メールをボーッと見つめていると電話が鳴り始めた。




「もしもし…」



相手は杏。



ーーーーお久しぶりです。孝典さん




「杏…」




別れを切り出しのは俺の方。


何と返せばいいのか判らず、唯…杏としか言えなかった。


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