セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…ママ…何してるの?」




学校から帰って来た理沙がずぶ濡れの私たちを不思議そうに見ていた。




「…お帰り…理沙ちゃん」




「ママも孝典さんのびしょびしょだよ…」




「そうだな…」




孝典さんが私の落とした傘を拾い上げて、私を傘の中にそっと入れた。



二人で相合傘をする。




「孝典さん…着替えはアパートの中にあるし…部屋に」




「そうか…」




もう少し…二人の時間を過ごしたかったけど。



タイムオーバーとなってしまったーーー・・・


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