セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「ねぇ?もう…勝手にどこにもいかない?」



「行かないよ…ずっと…杏と理沙ちゃんのそばにいる」



「嘘ついたら…針千本…飲んでもらうから…」



理沙は泣き止んだものの孝典さんと指切りげんまんを交わす。





「針千本か…」




「…嘘つきはどろぼうの始まりなんだからね…」



「…はい…コーヒー」



私はちゃぶ台に温かいコーヒーを置く。



二人で100均で購入した色違いのマグカップが仲良く並ぶ。




「…ありがとう…杏」



私は赤いドット柄、孝典さんは青いドット柄のマグカップ。






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