セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
誰も俺の働きなど理解していないと高を括っていたのに。



山脇たち部下はちゃんと俺の働きを認めてくれていた。




「ありがとう…山脇…お前たちに任せるよ…」




俺はずっと社内では怖い上司で部下たちからは敬遠され、孤立していると思っていたのに。



こんなにも…慕われていた…





「…皆…俺のコト恨んでると思っていたぞ…」



「怖いけど…藤ヶ谷部長は…変わりましたよ…あのスイセン生命の永瀬さんのおかげですね…」




「…そうだな…杏のおかげかもしれないな…」




「結婚式は是非…招待してください!!永瀬さんの知らない課長の姿を暴露させて頂きますから…」



「おいおい…山脇…お前は最後までこの俺に怒られたいのか?」



「そうかもしれません…」




笑いが飛び、和やかな雰囲気が執務室を包んだ。


かってない状況だが、山脇たちに感謝せずにはいられない幕引きとなった。









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