セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
ACT16* 深い愛情
~孝典SIDE~
「奥さんや子供の為だな…別に孝典君が一番…ベストな方法だと考え、選択したんだ。俺は何も言わない…」
「申し訳ないです…」
「…『ヨーセー化粧品』も退職したんだろ?」
「はい…以前…頂いた話の返事も兼ねて…来ましたが…今でも…」
「今でも…孝典君の返事を待ってるよ…明日にでもウチに来て欲しい…」
「迷惑を掛けると思いますが…俺なりに精一杯…努力いたします…」
「…俺はこれで叔父さんの遺言を果たした…」
「えっ!?」
「…亡くなる直前に君のお父さんから手紙を貰ったんだ…手紙には君には申し訳ないコトをしたと謝罪の言葉が永遠と綴られていた。君のお父さんは刑務所で罪を償いながらも…父として…君の身を按じていた」
「・・・」
罪を犯した父親に…俺は一度も面会しなかった。
どんな理由があるにしろ…人を殺した父親を心の奥底から許せなかった。
俺の運命を狂わせ、苦しめた父親を憎んだまま…
父親は獄中で他界。
己を憎む息子の身を按じていたなんてーーー・・・
「申し訳ないです…」
「…『ヨーセー化粧品』も退職したんだろ?」
「はい…以前…頂いた話の返事も兼ねて…来ましたが…今でも…」
「今でも…孝典君の返事を待ってるよ…明日にでもウチに来て欲しい…」
「迷惑を掛けると思いますが…俺なりに精一杯…努力いたします…」
「…俺はこれで叔父さんの遺言を果たした…」
「えっ!?」
「…亡くなる直前に君のお父さんから手紙を貰ったんだ…手紙には君には申し訳ないコトをしたと謝罪の言葉が永遠と綴られていた。君のお父さんは刑務所で罪を償いながらも…父として…君の身を按じていた」
「・・・」
罪を犯した父親に…俺は一度も面会しなかった。
どんな理由があるにしろ…人を殺した父親を心の奥底から許せなかった。
俺の運命を狂わせ、苦しめた父親を憎んだまま…
父親は獄中で他界。
己を憎む息子の身を按じていたなんてーーー・・・