セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
私は理沙に慰められ、涙を堪える。



悲しい涙も嬉しい涙も…孝典さんとの恋で沢山流した…


その涙を糧に私たちは明るい未来を築いていく。




父親代わりの藤ヶ谷社長が控室に入って来た。



「…挙式の時間です…花嫁」


藤ヶ谷社長が優雅に私に手を差し伸べる。



「はい…よろしくお願いします…」



「俺の方こそ…孝典君の妻となる君に…感謝したい…」



「・・・」



「ようやく…君のおかげで彼の心の中に降り続いた雨も止む…」



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