セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「雨ですか…私には嬉しい雨でした…」



「えっ!?」



「私の頭上に降り続いた雨のような彼の愛が…私にもう一度…勇気をくれたんです…恋する勇気を…」



「…雨のような愛か…その恋が永遠の愛の結びついたんだね…」




「はい…」



「この先…何かあれば…遠慮なく相談してくれ…俺は孝典君の父親代わりだから…これからは君の父親になる」




「はい…」




私たちはゆっくりとした歩調で控室を出て、教会に向かう。



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