セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「外は暑いだろ?9月だと言うのに…今年の暑さは異常だな…」



「いえ」



「紙コップですまない」


「いえ、ありがとうございます」



俺は彼女の前に座った。



「…依頼された終身保険の見直しですが、私なりに契約内容を確認にして…今の藤ヶ谷課長にとってベストなプランをいくつか作って来ました」



「そうか・・・」



「これが、プラン1の資料です」



彼女はビジネスバックから透明のクリアファイルに挟んだ資料を渡した。



俺はペラペラと捲って内容を確認する。


所々、書かれた彼女の筆跡に目を奪われた。



「君の字、少しクセがあるけど綺麗な字だ」



「ありがとうございます」
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