セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「飴…食べますか?」



私は運転する藤ヶ谷課長に飴を差し出す。


「袋から出してくれないか?口に運んでもらえたら嬉しいんだが」



「あ、はい///」



私は飴を袋から出して、彼の口に運んだ。

少し開いた彼の口に飴を放り込んだ。



「ありがとう」



「いえ、どう致しまして」



私は俯き、スカートに置いた指先を見つめる。



「美味しい…グレープ味か…ところで、君の分は?」



「一つしかなくて」


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