セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…少しだけ動いたな」



課長はアクセルを踏み、少しだけ車を前に進める。



「…俺は君を知っている…君は以前・・・00駅のフラワーショップ『花風』で働いていただろ?」



「どうしてそれを?」


「俺のマンションの最寄駅で…店先で客を呼び込む君の姿をよく見かけていた。もちろん、一度だけだが…花も買ったコトがある…君の勧めてくれたユッカと多肉植物だ」




「へぇ~っ」



私は初対面だと思っていたけど。

課長はそうじゃなかったんだ・・・



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