セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…仕事ばかりで・・・」


「課長…前…」



「あ・・・渋滞が緩和されたようだな」



「はい」



全く動かなった車が急にゆっくりと流れる川のように流れ始める。


「最初から…俺は君に下心があった…それは認めよう…」


「でも、その…」



「…唐突ですまない。でも、さっきのキスは遊びじゃないと…言いたかった…」



タイムオーバーで学校の校庭と校舎が見えて来た。



「ここで」


藤ヶ谷課長は学校の正門前に車を停めてくれた。



< 56 / 227 >

この作品をシェア

pagetop