セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
私と理沙は身体を寄せ合い、ちゃぶ台の前に座った。



「ちゃぶ台か・・・」



藤ヶ谷課長は他人のキッチンに立ち、迷いながらも夕食の冷麦を準備してくれた。


冷麦の隣には剥いたリンゴも置かれていた。




「リンゴ!」



理沙は嬉しそうにリンゴに手を伸ばした。



「リンゴは冷麦の後…」



「ええ~っ!?」



「理沙ちゃん…元気そうじゃないか…」


「うん…病院に行って薬飲んだから元気になった」



「そうか・・・」



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