セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
身体の震えも収まり…理沙と一緒に冷麦を食べる。



「藤ヶ谷課長もどうですか?」



「ん、あ…少しだけ…頂こうか」


3人で冷麦を啜った。



* * *


お腹が一杯になった理沙は薬を飲み、先に寝てしまった。



「…本当にすいません」


「そろそろ…何があったのか話してくれないか?永瀬君いや杏」



「…離婚した旦那が私たちを探して…部屋に…」


フラッシュバックで…その時の記憶が脳裏に現れる。



また、身体が震えはじめたーーー・・・



「…何も言わなくてもいい・・・」



「ゴメンなさい…面倒なコトに巻き込んで…」



藁にも縋る思いで…藤ヶ谷課長にアパートの住所を告げて、来てもらったけど。


冷静に考えれば、課長に悪いコトをした。


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