セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…少し訊いていい?旦那との離婚の原因は何だ?」



「…DVです」


「…そうか。元旦那はお前に暴力を振るったのか…酷い話だな」


「…本当に本当にすいません」


「…また来る可能性はあるのか?」


「はい…彼はお金が欲しいから」


「…お金?働いてないのか?男として最悪だな…」



「そんな旦那を選んだのは私です…」



「でも、そんな旦那に見切りをつけて…離婚したのも君だ…」



藤ヶ谷課長は私を抱き締めてくれた。


元旦那に近づかれた時は、昔慣れ親しんだ匂いのはずなのに…不快感を示した。



でも、課長の匂いには安心して震えも止まっていく。






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