セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
理沙の面倒を見に訪れた母に孝典さんを紹介した。



「初めまして…藤ヶ谷孝典です…杏さんとは交際させて頂いてます」



「孝典さんの卵焼き美味しかったよ…おばぁちゃん」


理沙は孝典さんに懐いていた。



「…そう…杏…これからどうするの?」


「…うん・・・」


武はお金がなくなればまたきっと…私の所にやって来る。

「あれほど…来てもお金だけは渡すなと言ったのに…味をしめてまた、来るわよ」




「わかってる」



「…私たち会社だし…もう行くね…」


「いってらしゃい」


母と理沙に見送られ、私と孝典さんは部屋を出た。




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