セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「「失礼します…」」



初めて入るオフィス。電話やパソコンのキーの叩く音、話し声と色んな音が交じり合い活気づいていた。



パーテーションで仕切られてるワケではなくオープンな雰囲気。




でも、役職付きの人だけは独立した執務室を持っていた。



「ここだ」


藤ヶ谷課長の執務室はオフィスに奥にあった。



「…ダメだ…この企画書は書き直せ!」


藤ヶ谷課長の冷徹な怒鳴り声がドア越しに響いてきた。




「何だか…マズい時に来たかな?」

北条所長の焦りの声。


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