セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
* * *



「お帰りなさい…孝典さん」


「ただいま」



「お帰りなさい…孝典さん」


杏と同じ言葉で理沙ちゃんも俺を玄関先で出迎えてくれた。



「これ…土産だ」



俺は帝都デパートで購入した『銀座ろーる』と言うロールケーキの箱を理沙ちゃんに渡した。




「甘い匂いがする」



「数量限定の『銀座ろーる』だ…雑誌とかにも紹介されている有名なスイーツらしい」



「ママ…ロールケーキだって・・・」



「ありがとう…孝典さん」



俺と杏は互いに柔らかい笑みを浮かべた。






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