イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
まっすぐに私を見つめる航。

その優しい眼差しに、

すぐに応えそうになり、

でも、躊躇する・・・

だって、キスされたなんて聞かされて、

いい気するわけないし、

何よりそれを知られ、

嫌われるんじゃないかと思うと、

言えない。

私からのキスじゃないけど、

阻止できたんじゃないかと言われたら、

反論などできない。

・・・

「…言えない?」

「・・・航に、嫌われたくない」


「…何で、嫌いになるんだ?」

「・・・それは」


黙り込んだ私を、

抱きしめ直した航。

私の背中を優しく撫でながら、

耳元で囁いた。

「何を言われても、

嫌いになんてならない・・・

嫌いになれないほど。友子を好きだから」

そう言った航は、

目線を私に移し、

優しく微笑んだ。
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