イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】

①蜜のように甘い一週間

その日の晩から、

仮の同棲がスタートした。

・・・

私は極力残業せず定時に帰り、

航が帰ってくるまでに、

夕食の準備をした。

「・・・ただいま」

「おかえりなさい」


そう言って微笑んだ私に、

航の顔が緩んだ。

「やっぱり出迎えられるっていいな?」

「フフ・・・そうですか?」


「・・・ああ。

玄関を開ければ、いい匂いがするし、

こうやって、好きな人がお帰りって

言ってくれる・・・

凄く幸せだ」


「・・・大げさですね?」

言葉とは裏腹に、

私は心で泣いていた。

私もこうやって、ずっと航を

出迎える事が出来ればいいのに・・と。
< 137 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop