イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
…部長にしか言っていない言葉だったのに、

秀人の耳にも入っていたのか。

・・・

「そんな貴方だからこそ、

私の近くで、重要ない仕事を任せられる。

だから、この重役になる事に、

承諾してほしいと、社長からの伝言です」


・・・

しばらく考えた。

友子の事はナシにして、

秀人は尊敬に値する人間である。

オレをここまで育ててくれたのも、

秀人だと言ってもいいくらいだ。

・・・

仕事の事だけを考えると、

秀人には沢山の恩がある。

恩をあだで返すわけにはいかない。

・・・

「…分かりました。

三日後、社長室にお伺いします」


オレの言葉に、

安堵の溜息をついた宮崎。

「…良かった。

承諾してもらえなければ、

辞表モノでした」

そう言って笑った宮崎。
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