イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
どう転んでも、

私が秀人を好きになる確率は、

ゼロに近い・・・

・・・それでも、

この同棲をすると、

秀人が一人で勝手に決めてしまった。

・・・

荷物を積んだトラック。

その助手席に乗り込み、

徳間邸へと進み始めた。

・・・

都会とは少し離れた徳間邸。

大きなお屋敷で、

一人で住むにはもったいないくらい。

・・・

玄関をノックすると、

ここの使用人らしき女性が出てきた。

「お待ちしておりました。

ここでお手伝いとして働いてる、

綾野と申します」

そう言って会釈した女性は、

50代半ばくらいで、

物腰の柔らかな、優しい感じの人だった。


「よろしくお願いします」

私は綾野に、深々と頭を下げた。
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