イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
「あ、すみません、やっぱりいいです」

私は真っ赤な顔になってそう言った。

・・・

綾野はクスッと笑い、

話しはじめた。

「お二人でいる時の秀人様が

どんな方か私にはわかりませんが、

私の知ってる秀人様は、

心の優しい方だと思いますよ」



「・・・」


「家事以外の事は、

特に力仕事なんか、私が困っていると、

率先してやってくださいますし、

一息ついてると、肩までもんでくれるんですよ」


「・・・え」


綾野はクスクスと笑う。

「まるで、私を母のように・・・

秀人様には、お母様やお父様はいません」


「・・・な、んで」


「出張先で、事故に合われまして・・・

あ・・これ以上は、秀人様に、

聞いてください・・・

お一人で色々と大変な思いをされてる秀人様に、

こうやって可愛らしいいい人が出来て、

私も幸せです・・・

どうか、秀人様をよろしくお願いいたします」
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