イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】

②束の間の幸せ

「ただいま」

そう言って私を後ろから抱きしめた航。

私は微笑み、

航の手をキュッと掴んだ。

・・・

「おかえりなさい、早かったですね?」


「ああ。仕事が早く終わったから」


「そうですか・・・

お疲れ様でした。

もうすぐご飯出来ますからね?」


「ありがとう・・・

手を洗ってくるよ・・・あ」


突然私をくるりと自分の方に向けた。


「どうかしたんですか?」

「今日、何か変わったことはなかった?」


「?・・・別に」

「そうか、ならいいんだ」

そう言って微笑んだ航は、

リップ音を鳴らして、

私にキスをした。


・・・なんだか、

聞きたい事が聞けなくなっちゃった。
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