イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】

「私の為に、涙を流してくれるのか？

友子に酷い事をたくさんしたのに」


秀人はそう言って、

私を抱きしめた。

・・・

「航は・・・

病気の事は知らないんですよね？」



「…ああ。

航に言うつもりはないよ。

まぁ、聞いたところで、

航は帰って喜ぶかもしれないな」

そう言ってフッと笑った秀人。

・・・

場内アナウンスが流れた。

・・・

秀人は立ち上がり、

私をエスコートする。


「さぁ、行こう。

楽しい時間が過ごせるといいな。

行きたい所があれば、言うといい。

合間を見つけて必ず連れて行くから」


「…社長」


「２週間の間だけ、秀人、

そう呼んでくれないか？」