イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
具合が悪いのだろう。

私は倒れそうになる秀人を、

必至に支えた。


「やっぱり、病院に行きましょう?」

心配してそう言っても、

秀人は首を振った。

・・・

「…大丈夫、だ。

やるべきことはちゃんとしておかないと、な。

それより、明日は午後から時間が空く。

どこか…行きたい所はないか?」


そう言って微笑んだ秀人。

・・・

そんなところはない。

そんな事より、

今は秀人の体の方が心配で。


黙り込んでいる私を、

秀人はそっと抱きしめた。


「・・・友子が、

私を好きでいてくれるなら・・・

今すぐにでも抱くのに・・・」


「…秀人」


「…バカ、そんな顔をするな。

ちょっとぼやいてみただけだ・・・

明日は近くの海まで、散歩に出るか。

よし、そうしよう」
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