イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
その後の言葉を、

航に伝える事は叶わなかった。

・・・

「…秀人」


「…余計な事はするな。

友子の気持ちはありがたいが、

私は誤解されたままでいいんだよ」


そう言って微笑んだ秀人。

「ダメです!

秀人は、航にとって尊敬する人なのに」

・・・

そう言った私は涙ぐんでいた。

秀人はそれに気づくと、

指で私の瞳を優しく撫でた。

・・・

「今はもう、友子を奪おうなんて思ってない。

だが最初は、本気で奪うつもりだった。

友子が本気で欲しかったから・・・

航を苦しめた罰は背負ったままでいいんだ。

だから、友子は何も気にすることはない。

自分で決めた事だ」


「・・・そんな」

・・・

ただでさえ、

もう十分と言っていいほど

秀人は病に苦しめられてるのに・・・
< 266 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop