イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
「いつ、倉庫に入ってきてたんですか?」

素朴な疑問を投げかけた。

・・・

考え事をしてたせいか、

ドアが開く音も、

足音すら聞こえてこなかった。

・・・

「たまたま廊下を歩いてたら、

友子が目に入った。

ちょっと話がしたかったから、

中に入ってきた途端、これだもんな?」


「す、すみません・・・

でも、助けてもらって助かりました。

ありがとうございました」


上目遣いにそう言うと、

航は微笑んで、

私をそっと抱きしめた。

・・・

「…話しって、なんですか?」

上を見上げると、

航はゆっくりと体を離した。

「今度の土曜・・ッ」

・・・?

「ぁ・・・航、怪我してる」

私を助ける時に、

箱が手に当たったのか、

切れて血が出ていた。

私は咄嗟に、傷口に吸い付いた。
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