イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
「そんなに笑わないでください」

そう言ってプイッと、

窓の外に顔を向け、

怒ったフリをした。

・・・

航はそんな私をチラッと見て、

優しく頭を撫でた。

・・・

そうされただけで、

簡単に機嫌が直る私は、

なんて単純なんだろう。

でも、

航の優しい手が、

私は好きだから・・・

単純って言われてもいい、

許しちゃう。

・・・

「自宅は会社の近くだが、

たまの休みには、伊豆でゆっくりしたいから、

買ったんだ。

その別荘に、誰かを連れて行くのは、

友子が初めて」

・・・『初めて』

その言葉が、とてつもなく嬉しい。

・・・ホント、単純。
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