紅の約束
きなかった。
「帰って…帰れって言ってんでしょ!!」
守零は瞬く間に走り出した。
途中、看護士や医師に走るな、と言われたが、無心に走る守零の耳に、その声が届くはずがなかった。
無我夢中に走っていたため、気がつくと病院の外に出ていた。
…守零の目の前には、サングラスをかけた無数の黒装飾の男達が立っていた。
一度病院の中に戻ろうと、体の向きを代えようとした途端、黒装飾の一人が、守零の腕を掴んだ。
「…!なんだよっ!」
「お母さんを助けてあげましょうか?」
「なんだって…」
「まぁ貴方の行動次第でもありますが…」
「行動…?」
『あなたにはあるゲームに参加してほしいんです』
「…なに言ってんだよ…母さんは何処の偉い医師でも治せない難病なんだぞ…」
「これでも信じられませんか?」
男はサングラスの奥から守零を見つめると、軽く指を鳴らした。
途端、周りにいた無数の男達がその場に倒れ込んだ。
「!!」
「私の力ならこの手一つでこんなたくさんの人を殺すことができるんですよ。まだ信じられないなら脈でもとってみてください。」
守零は黙って近くに倒れ込んでいる男の脈をとった。
ーーー位置がおかしいのか…?
…嘘だ。
「もちろん…こんなこともできますよ」
再び男が指を鳴らすと、死んでいた周りの男達が小さな寝息をたて始めた。
「…ゲームをやってくれますか?私なら…貴方のお母さんを治すことなんてたやすいことなんです」
「…ルールを教えてくれ」
「分かりました。このゲームの参加資格を持っている人間は貴方をいれて13人。ちなみに貴方以外の人達は全員参加すると言いましたよ。
ゲームのルールは簡単。上から下される任務を成功させてポイントを貯めて下さい。そのポイントが1万近くになるとそこでゲーム終了、その人の勝ちになります。ただし…」
『ゲームが終了したら優勝者以外の参加者には死んでもらいます』
守零の頬に、一粒の汗が流れた。
「ここまでで質問は?」
「任務って具体的にどんなことをすんだよ?」
「様々です。でもほとんどは裏社会に関係することです。人を殺したりするのが主になると思います」
「そんなッ!人を殺したら警察行じゃないか!」
「帰って…帰れって言ってんでしょ!!」
守零は瞬く間に走り出した。
途中、看護士や医師に走るな、と言われたが、無心に走る守零の耳に、その声が届くはずがなかった。
無我夢中に走っていたため、気がつくと病院の外に出ていた。
…守零の目の前には、サングラスをかけた無数の黒装飾の男達が立っていた。
一度病院の中に戻ろうと、体の向きを代えようとした途端、黒装飾の一人が、守零の腕を掴んだ。
「…!なんだよっ!」
「お母さんを助けてあげましょうか?」
「なんだって…」
「まぁ貴方の行動次第でもありますが…」
「行動…?」
『あなたにはあるゲームに参加してほしいんです』
「…なに言ってんだよ…母さんは何処の偉い医師でも治せない難病なんだぞ…」
「これでも信じられませんか?」
男はサングラスの奥から守零を見つめると、軽く指を鳴らした。
途端、周りにいた無数の男達がその場に倒れ込んだ。
「!!」
「私の力ならこの手一つでこんなたくさんの人を殺すことができるんですよ。まだ信じられないなら脈でもとってみてください。」
守零は黙って近くに倒れ込んでいる男の脈をとった。
ーーー位置がおかしいのか…?
…嘘だ。
「もちろん…こんなこともできますよ」
再び男が指を鳴らすと、死んでいた周りの男達が小さな寝息をたて始めた。
「…ゲームをやってくれますか?私なら…貴方のお母さんを治すことなんてたやすいことなんです」
「…ルールを教えてくれ」
「分かりました。このゲームの参加資格を持っている人間は貴方をいれて13人。ちなみに貴方以外の人達は全員参加すると言いましたよ。
ゲームのルールは簡単。上から下される任務を成功させてポイントを貯めて下さい。そのポイントが1万近くになるとそこでゲーム終了、その人の勝ちになります。ただし…」
『ゲームが終了したら優勝者以外の参加者には死んでもらいます』
守零の頬に、一粒の汗が流れた。
「ここまでで質問は?」
「任務って具体的にどんなことをすんだよ?」
「様々です。でもほとんどは裏社会に関係することです。人を殺したりするのが主になると思います」
「そんなッ!人を殺したら警察行じゃないか!」