赤い結い紐
千珠は武の言葉を思い出して口にする。
「ねえ、由加里」
「ん、なに?」
「涙って、涸れるんだって」
「そーなの?」
「うん、武が言ってた」
「じゃあ水飲めば?」
由加里が冷蔵庫から新しい缶ビールを出して持ってきたので、千珠は少しだけ微笑んで首を振る。
「違うよ。駄目なのそれじゃぁ」
「そーなんだ」
「気が付いたら、涙が出なくなってたんだって……」
そう言ってしまうと、涙が止まらなくなってしまった。
「ねえ、由加里」
「ん、なに?」
「涙って、涸れるんだって」
「そーなの?」
「うん、武が言ってた」
「じゃあ水飲めば?」
由加里が冷蔵庫から新しい缶ビールを出して持ってきたので、千珠は少しだけ微笑んで首を振る。
「違うよ。駄目なのそれじゃぁ」
「そーなんだ」
「気が付いたら、涙が出なくなってたんだって……」
そう言ってしまうと、涙が止まらなくなってしまった。