赤い結い紐
それでも彼女は身じろぎひとつすることなく、されるがままになっていた。

そしてTシャツの下から現れた白いブラジャーを上にずらそうと手をかけたとき、

後頭部に鈍い痛みを感じ、彼女の膝の上に倒れこんだ。

「やめないか! 

怖がっているのがわからないのかい?」

言葉と共にもう一発、蹴りが飛んできた。

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