赤い結い紐
よく考えたら、このジンという男も何の仕事をしているのかすらわからない。
短く刈り込まれた髪の毛には、ここ最近白いものがちらほらと現れ始めていた。
レイラが言うには自称三十六歳らしいけど、どう贔屓目(ひいきめ)に見ても四十は超えている。
そもそも仕事をしているのかさえ定かではない。
いつも酒を飲んではふらふらとしているだけだ。
それでも何故かお金には困っていないようで、
酒を買ってくるように頼まれるときには、たくさんのおつりを駄賃だと言ってくれている。
全くもって謎だった。
それでも自分よりかはマシなのかもしれない。
なにしろ俺なんて、ケガはしない、病気にはならない、髪の毛は伸びない。
ましてや爪さえも伸びることがないのだから。
短く刈り込まれた髪の毛には、ここ最近白いものがちらほらと現れ始めていた。
レイラが言うには自称三十六歳らしいけど、どう贔屓目(ひいきめ)に見ても四十は超えている。
そもそも仕事をしているのかさえ定かではない。
いつも酒を飲んではふらふらとしているだけだ。
それでも何故かお金には困っていないようで、
酒を買ってくるように頼まれるときには、たくさんのおつりを駄賃だと言ってくれている。
全くもって謎だった。
それでも自分よりかはマシなのかもしれない。
なにしろ俺なんて、ケガはしない、病気にはならない、髪の毛は伸びない。
ましてや爪さえも伸びることがないのだから。