赤い結い紐
夕飯の食卓には千華の姿がなかった。
レイラに訊いたところ、
「食欲がないからいらない」
と言っているらしい。
部屋に戻って、電気もつけないままベッドに転がっているとドアが少しだけ開いた。
隙間から千華の顔が覗いている。
「今日、一緒に寝ないか?」
「寝る」
かすれた声で呟いて、千華が布団の中にもぐりこんでくる。
そして、武の胸の辺りに顔を押し付けていた千華がポツリと言った。
「鈴、振るんだって?」
レイラに訊いたところ、
「食欲がないからいらない」
と言っているらしい。
部屋に戻って、電気もつけないままベッドに転がっているとドアが少しだけ開いた。
隙間から千華の顔が覗いている。
「今日、一緒に寝ないか?」
「寝る」
かすれた声で呟いて、千華が布団の中にもぐりこんでくる。
そして、武の胸の辺りに顔を押し付けていた千華がポツリと言った。
「鈴、振るんだって?」