赤い結い紐
「さぁ、さっさと食べな」

と言って、新しい黒のワンピースに着替えたレイラが席についた。

彼女が来るまで待っていた武と千華がスープに口をつけると、ジンも焼き魚を手でつかみ、そのまま噛りつく。

ジンの隣に座る千華が、

「もー、お行儀悪いですよ」

と睨んで注意をしているが、ジンはまったく気にしない様子で、一升瓶をグイッと煽っている。

「千華、ほっときな。どうせそのうちアル中で死ぬんだから、好きにさせておやり」

レイラが微笑みながら横から口を挟んだ。

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