赤い結い紐
武は銀の結い紐と化(か)した髪の毛の先を、指でぶら下げて軽く振ってみた。

リィィン、と澄んだ音色(ねいろ)が辺りに響く。

その音を合図に、四百年間凍(こお)りついていた時が流れ出した。

大きな氷が溶けた、ウォッカライムのように甘く……。


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