赤い結い紐
2
千珠
「千珠(ちず)、お昼行ってきなよ」
店長の由加里(ゆかり)がレジの中から声をかけた。
「うん、じゃあお先に」
たたみかけの水色の半そでシャツをハンガーにかけて、バックルームに鞄を取りに行くと、レジの前を抜けて外に出る。
ちょうどお昼を少し過ぎた頃で、店の中には由加里を残して、誰一人いなかった。
食事を取るにはちょうどいいかもしれない。
由加里はウィンドウ越しに目が合うと、肩の辺りで小さく手を振って見送ってくれた。
店長の由加里(ゆかり)がレジの中から声をかけた。
「うん、じゃあお先に」
たたみかけの水色の半そでシャツをハンガーにかけて、バックルームに鞄を取りに行くと、レジの前を抜けて外に出る。
ちょうどお昼を少し過ぎた頃で、店の中には由加里を残して、誰一人いなかった。
食事を取るにはちょうどいいかもしれない。
由加里はウィンドウ越しに目が合うと、肩の辺りで小さく手を振って見送ってくれた。