赤い結い紐
3
手がかり……
「千珠、今夜予定ある?
なかったら飲みに行こうよ」
店のシャッターを下ろし、
キーケースの中から一番細長い鍵を鍵穴に差し込んで由加里が言った。
「うん、そうだね。じゃあ駅前のショットバーにしない?」
たくさんのビルのネオンによって星が隠された夜空を見上げ、少し考えてから千珠が答える。
「また駅前なの? あんた最近ちょっと変だよ」
「そんなことないけど……」
「店に着いたら、ちゃんと話してもらうからね」
年の離れた姉のように、由加里は微笑んだ。
なかったら飲みに行こうよ」
店のシャッターを下ろし、
キーケースの中から一番細長い鍵を鍵穴に差し込んで由加里が言った。
「うん、そうだね。じゃあ駅前のショットバーにしない?」
たくさんのビルのネオンによって星が隠された夜空を見上げ、少し考えてから千珠が答える。
「また駅前なの? あんた最近ちょっと変だよ」
「そんなことないけど……」
「店に着いたら、ちゃんと話してもらうからね」
年の離れた姉のように、由加里は微笑んだ。