ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜
三枝さんが特別な女の子だったとしても
絶対に。
私が大きな声でそう言った時、突然図書室のドアが空いて
橋本くんが入って来た。
ガラっ―
「騒いでたけど、何かあった?」
橋本くんの言葉の後、私は驚いた。
だって三枝さん泣いてるんだもん。
「結花ちゃんが……っ
橋本くんに近づかないでって、
私が嫌だって言ったらね……怒鳴りつけて来たの」
ポロポロと涙をこぼす、三枝さんをただ
ぼーっと見ていることしか出来なかった。
反論する余地もなく、橋本くんは私を見ていう
「それは笠本さんが悪いね」