ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜


私が男の先を見ていると

「笠本さん」


う゛……怒ってる橋本くんの姿が。


「笠本さんのとどめは何がいいかな?」


もしや、私にもとどめの蹴りが?

いやいや、そんな痛い事、絶対嫌だ。

私が下を向いていると

突然ぎゅっ、と抱きしめられた。


「あんま心配させんなよ」


そんな事を耳元で言って、ぎゅっと力強く抱きしめてくる。

「え……あ、橋本くん」


私達は別れたはずなのに、どうしてこんな事になったのか戸惑っていると

「別れてもいいとは言ったけど

他の男のものになって良いなんて言ってない。」


そんな事を言う橋本くんがいた。
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