ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜
だけど、僕も少し気付いてたんだ。
その感情の名前は何かに
「笠本さん、」
これを伝えるのは、僕にはかなりの勇気がいるけれど
「愛してる。」
たまには、言ってあげてもいいんじゃないかと思うんだ。
僕がその言葉を言うと、笠本さんは目をまん丸に広げて見つめてきた。
「ど、どどうしたの!?
今日の橋本くんなんか……」
「ねぇ、幸せって何だと思う?」
笠本さんの声を遮って、僕らしくない問題提起。
笠本さんはさらにキョトンとした顔をしていた。