ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜
運命。
なんて、不確かな言葉は好きではないけれど
僕が彼女に出会って変わることが決まっていたんなら
そう呼んだっていいと思う。
つまり、
僕が言いたい事はね。
「僕たち、結婚するべきだと思わない?」
「え……?」
だってさ、お互いにおなじ事思ってたらそれしかないだろ?
僕がニコッと笑って見せると
笠本さんは泣きながら何度も頷いた。
本当、相変わらず泣き虫なんだから
「4年前の誕生日にあげたプレゼント、覚えてる?」
「うん……、このペンダント」
笠本さんは自分の首についているハートのペンダントを触りながら言った。