ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜


僕は笠本さんを引っ張って


「んむっ、んん……」

キスをおとした。

左手の薬指に眩しいくらい、キラキラと光るリングは

とても、笠本さんに似合っている。



そういえば、

笠本さんが最初に告白してきた時も

こんな感じに、眩しい空だった。



「好きですっ……。

つ、付き合って下さい」


頬を真赤に染めながらそう言う彼女を今でもよく、覚えてる。


本当は断ってやろうと思っていたのに

はやく本の続きが読みたかったのに


そんな事を忘れて、オッケーをした。


今思えば、あの時から僕は


"笠本結花"に

惹かれていたんじゃないか、と思うんだ

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