ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜
しかし、人の多さは凄まじく
うう……。
ダメだ、人に飲まれる!
たくさんの人に埋れた私はついに橋本くんを見失ってしまった。
「ま、待って!橋本くん」
声を出したけれど、もう見えない。
周りを見渡しても、人 ばかりで橋本くんは見つからない。
せめて次に行く場所聞いとくんだった。
しかも私、橋本くんのアドレスも知らないし連絡とれないよぅ……。
こんな時、つくづく彼女らしくない事を実感する。
しかも、こんな広いショッピングモールで1人なんて
じわじわと涙がにじんでくる。
その時ー。
「ねーねっ、一人?」