ゆる恋〜毒舌彼氏と甘い恋〜
「まぁ、いいんじゃない?」
なんて言う橋本くんの胸にダイブしたくなった。
まぁ、実際はそんな勇気なんて無いんだけど。
すると、
ぐいっ―!
「きゃっ……」
橋本くんは起き上がり、あろう事か私を抱きしめた。
ど、ど、ど
私の心臓の音が急に早くなる。
「あの……橋本くん?」
私がそう聞くと、彼は耳元で
「別に、隣にいなかったから寒くなっただけ」
と言って抱きしめる手を強めた。
今日の橋本くん、何か変……。
なんて思いながらも私は橋本くんの香りに酔いしれた。
特別っていいな。
橋本くんの隣にいられることがすごく幸せに思えた。