あたしの証【完結】
さくやSide
―――――――――――………
その時の俺は人生が終わっていた。
心底愛して、大事にしてた彼女に浮気された。
その浮気相手が俺の親友だった。
必死に就活して入った会社にはリストラされた。
二十歳って若さで失うにしてはそれはでかすぎて。
耐えきれなくなってた。
ヤケになった俺は、ホストにでもなってやろうって。
そう、思った。
ホストになって儲けて、裏切った女って存在に復讐してやろうと思った。
そう、思った俺は一人で上京して家賃二万のボロアパートで生活を始めた。
ホストをするなら新宿と決めた俺は、求人誌に載っていた一件のお店で面接を受ける。
すぐに採用になったけど、入った世界は想像と違いすぎていた。
雑用ばかりの毎日。
客を掴むまでキャッチに出て、戻れば飲まされて。
ベロベロになって帰るのは当たり前で。
帰宅しても狭い部屋に一人きり。
そんな生活が一カ月過ぎたある日。
その日も俺は飲まされてベロベロになっていた。
店が閉まって、飯に誘われたけど寝たくて一人でふらふらしながら帰ってたんだけど…。
いつの間にか道端で寝てたみたいで。
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その時の俺は人生が終わっていた。
心底愛して、大事にしてた彼女に浮気された。
その浮気相手が俺の親友だった。
必死に就活して入った会社にはリストラされた。
二十歳って若さで失うにしてはそれはでかすぎて。
耐えきれなくなってた。
ヤケになった俺は、ホストにでもなってやろうって。
そう、思った。
ホストになって儲けて、裏切った女って存在に復讐してやろうと思った。
そう、思った俺は一人で上京して家賃二万のボロアパートで生活を始めた。
ホストをするなら新宿と決めた俺は、求人誌に載っていた一件のお店で面接を受ける。
すぐに採用になったけど、入った世界は想像と違いすぎていた。
雑用ばかりの毎日。
客を掴むまでキャッチに出て、戻れば飲まされて。
ベロベロになって帰るのは当たり前で。
帰宅しても狭い部屋に一人きり。
そんな生活が一カ月過ぎたある日。
その日も俺は飲まされてベロベロになっていた。
店が閉まって、飯に誘われたけど寝たくて一人でふらふらしながら帰ってたんだけど…。
いつの間にか道端で寝てたみたいで。