あたしの証【完結】
「…っ……ぐ!!!!!ああああ!!!」
焼ける肌の匂い。
顔を思い切り歪める。
痛い、熱い。
だけど、あたしは手を離さない。
むせそうだ。
あたしの声に気付いたりなさんは何事かと、あたしの元へ駆けつけた。
「あかりちゃん、どう……!!!!」
がらん。
床に力なく、落ちる鉄の棒。
「あ、あかりちゃん!!」
りなさんの声でゆうやも、寝室から出て声をかけた。
「…りな、どうし…」
寝ぼけながらこっちにくる。
だけど、しゃがみこむあたしと、顔を覆って震えるりなさんを見て状況をすぐに飲み込んだのか、ゆうやの顔つきが険しくなった。
「あかり?」
低い声で、一言。
ゆうやはあたしと目線が合うようにしゃがむと、隠すあたしの手をゆっくりとどかしてそれを見る。
涙が溢れ出て止まらない。
だけど、それは決して痛いからじゃない。
焼ける肌の匂い。
顔を思い切り歪める。
痛い、熱い。
だけど、あたしは手を離さない。
むせそうだ。
あたしの声に気付いたりなさんは何事かと、あたしの元へ駆けつけた。
「あかりちゃん、どう……!!!!」
がらん。
床に力なく、落ちる鉄の棒。
「あ、あかりちゃん!!」
りなさんの声でゆうやも、寝室から出て声をかけた。
「…りな、どうし…」
寝ぼけながらこっちにくる。
だけど、しゃがみこむあたしと、顔を覆って震えるりなさんを見て状況をすぐに飲み込んだのか、ゆうやの顔つきが険しくなった。
「あかり?」
低い声で、一言。
ゆうやはあたしと目線が合うようにしゃがむと、隠すあたしの手をゆっくりとどかしてそれを見る。
涙が溢れ出て止まらない。
だけど、それは決して痛いからじゃない。