あたしの証【完結】
これでもかってぐらいケーキを食べてからあたしは自分の部屋へ戻る。


少し散らかった部屋。
今日は休みだし、片付けでもしようかな。


ゆうやはあたしに家具を買ってくれるって色々言ってくれてたけど、それを断固拒否した。
もし買うなら自分のお金で買おうと思った。


あたしは甘え方を知らないから、そんな態度になってしまったのかもしれないけど。
でも、二人には甘えていたくなかった。


だって、もう十分甘えている。


前から置いてあった家具はタンスとベッドのみ。
そこへ鏡と机を買い足しただけ。


でも、それで十分な気がした。



散らかった洋服を畳んでタンスに入れる。

そこであたしは…



昔の携帯を見つけた。



二か月ぶりに見る携帯。


今、あたしはゆうやが新しく連絡用にと買ってくれた携帯を使っている。

ほとんど携帯を開くことはないし、本当にただの連絡用。



あたしは。
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