あたしの証【完結】
消えない傷み
最初の試練はあたしの家事炊事。

本当に家にいなかったあたしは家事炊事というものをしたことがなくて。
簡単な料理しか出来ないし。
洗濯だってまともにしたことない。
掃除だって苦手だし。


だけど、そんなことも言ってられない。
だから毎日頑張った。
これは慣れと努力でどうにかなった。



次の試練はれんの嫉妬だった。

あたしが仕事の時は本当に嫉妬が凄くって。
本人も認めてたけど、やっぱりあたしとしては信じて欲しくて。


毎日の束縛に少し疲れ始めていた。
なつきには全くされてなかったから。
いや、しなかったのが正しいのかもしれないけど。



最後の試練は。



まさかだった。


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