あたしの証【完結】
その日の夜、れんは仕事だった。


窮屈さを感じていたあたしは、外に出て気晴らしに行こうと思ったんだ。



最近、れんは毎日。

あたしの携帯をチェックする。
何もないあたしの携帯。


れんから来るメールと着信だけで、埋まるそれ。


あたしの携帯って。

ただの本当に連絡手段なわけで。
メールだって本当はしなくたっていい。


電話さえ出来ればそれでいい。



だから、れん以外履歴もないし、れん以外メールもないし。

それがれんには不安でしょうがないみたいで。

メモリーにもれんとゆうやとりなさんだけ。
たった、三人。


だから不安になることなんて全くない。
むしろ、あたしもなつきにこっぴどく振られてしんどいんだけど。

そうとすら思えてきた。


でも、そんなことは口が裂けても言えない。
あたしが不安にさせてるんだって思い込んでやり過ごしてきた。

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